ー第二章ー 始まり -希望-

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授業が終わり、奈美はちょっと行きたくないながらも部活に出かけた。楽器のせいで友達関係崩れるくらいなら、吹奏楽部入らない方がよかったかなぁ? 昨日…メールを返せないままねてしまった。その後、奈美は夢を見た。清香が出てきた。清香は泣いていた。 『何でみんなして優嘉の味方するの?優嘉がこわいから?間違ってるよ…私だけが悪いみたいじゃん!』 と言っていた。その夢で、奈美はある事を決心した… 『清香!』 奈美はまっすぐ清香の元へ歩いていった。 『昨日、メール返せなくてごめん。フルートになりたかったのはわかるけど、優嘉だってそうだったんだから、バカって言う事ないじゃん。』 『フルートじゃなきゃだめなの!もう決めたから。部活やめる!』 『まだ言ってるの?チューバだって、大切な楽器なんだよ。チューバがいないと曲の深みがなくなって、曲がぜんぜん成り立たなくなる。清香も、あたしたちにとってかけがえのない友達なんだよ。だから部活やめるなんて言わないで。』 優嘉は泣いていた。 『ありがとう、奈美。友達の…清香の大切さに気付かせてくれて。』 2人が仲直りすると、中一全員が前より団結した。これが青春の始まりだ。
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