始まりなんてたいていこんなもんだ

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アナウンサー「火星に向かって打ち込まれた探査衛星ディラス32号からの情報によると、地中約1200kmに人工的に造られたものと思われる精密機械のような物が埋め込まれている事がわかりました」 テレビに映るアナウンサーがそのような事を言っている 誠司「火星に謎の精密機械かぁ…… おもしろそうだけど…まぁ俺には関係ないな……」 そう呟きながら、またテレビに意識を戻す アナウンサー「その精密機械は火星の核の全体を覆うように張りめぐらされていて……」 誠司「ふ~ん。核をかぁ……」 その後、何故か黙る誠司 誠司「って、こんな事してる場合じゃねぇぇぇぇ!!明日テストじゃんかよぉぉぉぉ!!」 そう言って、2階への階段をドタドタという音を立てて登って行く誠司 母「ほらほら。そんなに勢いよく登ると怪我するよ」 ズダン 誠司「ぐへぇ!!」 もう遅かった 母「あらあら」
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