call

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「何か、知ってるんですか?」 私は斉藤さんの、いかにもといった様子に反応して思わず聞いてしまった。 聞いてから『あ、シマッタ、つい話にノッてしまったな』と思ったが、もう遅い。 斉藤さんは私が餌に食いついた事に満足して、ゆっくりと二、三度頷く。 「俺の友達が試してみたんだけどさぁ」 死んじゃったんだよ わざとらしく声を落とし、呟いた。 姑息な演出だ。 どうという事はないという顔で、フーンと相槌をうつ。 ただ、気になる部分はあった。
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