♯1 入道雲

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~♪ 私はしめたッ!!と鳴り始めた携帯に飛びついた。 着信 ママ ――…むぅ… ママかよぉ…つまらん… と思いつつ通話ボタンを押した。 「はいはーい。瀬名だよぉ~」 『あっ瀬名?』 「瀬名の携帯に電話したんでしょ💢」 寝起きと暇が助けて私はとても機嫌が悪い… 『そっそーね;』 「で、何?」 私は携帯を耳に当てなおした 『あの…ね…ママ、今日お見合いして…ね……その…』 ――…💢 「何でそんな大切なこと私に言ってくれないの?私、お父さんって存在なんていらないからッ!!!」 電話を切った後 思いきり携帯を投げた ベッドの上に落ちてボスッと鈍い音を立てた。 ママは私を16歳で産んだ。 パパにあたる人は おじいちゃんに結婚を許してもらえずに 私が産まれた直後に蒸発したらしい… だから私は 父親という存在が大嫌い… ママの悲しい顔を見たく無いし…
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