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しばらく行くとセシルの家が見えてきた。 ホレス(いつみてもでかいよなぁ。ここで一人で住んでんだよな。…) セシルの家ははっきりいって城である。練習場があり、いつも3人で魔術の練習をしていた。 セシル「とにかくリビングに行こう。」 ホレス「あぁ…」 セシルの家に召し使いはざっと30人はいるだろう。 帰ってきた瞬間 「「お帰りなさいませ」」 である。 セシルは「ただいま」と呟くと召し使いの一人に言った。 セシル「お茶とお菓子を用意してくれ。それからソレを運んだ後は、誰もリビングに近づかないように言ってもらえるか?」 召し使いは「承知致しました。」というと奥に消えていった。 ホレスはその召し使いの後ろ姿を見ながら 「…相変わらず綺麗な顔立ちだよな、アキトは……。女の子に間違えそうだ。」 と言った。 確かにそのアキトと呼ばれた召し使いは肌も白く中性的な顔立ちで深いグリーンの髪を肩まで垂らしていた。年齢で言うと15歳ぐらいだろうか。 ホレスによるとセシルはアキトにしか話し掛けないらしい。 リビングはダンスホールかと思うぐらい広く、歴代当主の絵が飾られていた。ただ、セシルの両親の絵は飾られていなかった。 セシルはアレスをソファーに寝かせ自分もその横に腰掛けた。ホレスはセシルの向かいのソファーに腰掛ける。 しばらくするとお茶とお菓子が並べられ、アキトは小さくお辞儀をすると出て行った。 セシルはホレスにお茶を勧め自分も飲んだ。 そしてゆっくりと話し始めた。
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