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菜採の恋
ハァ… ハァ… ハァ…
キツイ…。
菜採はフランスで行われていたマラソンに参加していた。
正哉…
菜採と正哉は付き合って2年だった…
菜採をマラソンに参加させたのは理由があった。
『正哉!またゴロゴロしてる~!仕事はぁ?』
菜採はある日仕事が早く終り自宅に帰った…すると正哉が部屋で寝ていた。
『辞めたよ!だってうるせぇんだ。髪型とか…。』
正哉の事は好きだった…だが、正哉は組織に縛られるタイプの人間ではなかった、それは菜採もよく知っていた…。
だけど…自分も27歳…そろそろ結婚を考えたい!
『正哉…お願いだからちゃんと頑張ってよ…。』
『この髪切ったら、バンド出来なくなっちまうしな~!』
正哉はいつまでもバンドでデビューする夢を諦めなかった…そんな正哉が少し羨ましくて、菜採は正哉に惹かれていたが、今は自分に焦りがあった。
他の人にするなら今だ!
それでも働かない正哉に、ある日葉書が届いた!
とある芸能プロの会社から正哉達の曲を聴かせて欲しいとの内容だった。
ニューロックジャパン
そこがコンテストの題名だった。
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