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扉が開いた。
男の目の前にはきれいに整備された庭が広がっている。
これで自由だと思ったが、向こうから人が来た。
長い黒髪、鮮やかな黄緑色のTシャツ、白いロングスカート…
あの女だ。
確かに部屋で死んでいた女が今ここに、動いて、近づいて来る…
しかも誰か呼んでいる…
まずい。
男は動揺と焦りでひどく混乱していた。
その結果と言えるか疑問だが、男の手に握られていたナイフは女の左胸を刺していた。
男は駆け付けた警備員に取り押さえられた。
目の前が暗くなり気を失った。
同時に、ショックにより記憶も。
警備員は、男を不審者用の部屋に閉じ込めた。
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