2、通勤(バイトへ)

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カ「はい...もぅ昨日も仕事終わるのが遅かったので大変です...」 薫「大丈夫ですか?」 (あんたに付きまとわれる方が頭が痛い!!) カ「まぁ...仕事ですから...」 薫「事務員さんて結構大変なんじゃないですか? セクハラ発言とか?」 (おめぇの言葉がセクハラ発言なんだよ!) カ「まぁ...男性の方からのセクハラ的発言は仕方ないんじゃないんですか...」 カ「じゃあ...私こっちなんで、お仕事頑張って下さいね」 (ふぅ...やっとまけた) 正にこれこそが、カナミの薫を振り切る最大の抵抗であった... 時間をズラしても駄目なら会社までのショートカットを探し、自転車を早くこぐ... 幸せな男は一緒になる時間があればそんな事には気が付かないのである...ストーカーすら失格である。 ここで補足しておくと、「佳奈美」と言う漢字は薫の妄想によるもので、実際は「ナカザワ カナミ」としか知らず、年齢22歳というのも薫の妄想である...もちろんカナミは薫の素性などに全く興味はなく...ただ変な奴に財布拾われて嫌だな~という程度である。 そんな事とはつゆ知らず...薫の妄想は止まらない... 「はい! 有難う御座います、佳奈美さんも頑張って下さい!」 (もぅ辞めてくれない...) 佳奈...今日もバイト頑張るぜ!!
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