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―雪刃視点―
――――ガバッ…
雪刃「ハァッハァ……ふッ!!不覚だぁ………何でいきなり倒れたンだよ!!そうか…――今日、献血行ったンだった………。ダメだァァァ。血がァァァ…………―――。」
一人で今までのいきさつを思い出し、後悔しつつも枕元に置いてあるベルの存在に気付いた。
雪刃「…………?何?このベル。鳴らしてみよ。」
―――――チリーン…
雪刃「綺麗な音………///」
ベルを鳴らして一分も経たない間にタタタッと部屋に近付いて来る足音にちょっとした恐怖を感じた。しかし、部屋に入ってきたのは、紛れもない朔だった。
朔「雪刃サン?起きたのか。良かった……今、18時だから、飯作ったンだけど、食えるか?」
朔のさっきと変わらない何かが雪刃の涙腺を刺激したのか、雪刃は声を殺して泣き出した。
雪刃「ウグッ…ヒッ…ウゥッ…アゥッ……グズッ…さァくぅ……ウグッ……」
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