20人が本棚に入れています
本棚に追加
「…雪だな。」
「その様ですね。」
窓の外から見える雪。
「今年は、ホワイトクリスマス…か。」
亮は寒いのが苦手なのか、表情を少し歪めた。
満里奈を見る。
満里奈は雪が好きなのか、雪に目が釘付けだ。
「満里奈がいいなら、雪もいいけどな。」
亮が呟いたのを聞いて、満里奈が亮の方を振り向く。
「亮様、何か…」
「いや、なんでもない。」
何か聞き逃してしまったかと慌てる満里奈の顔を見て、亮は幸せな冬の一時に微笑んだ。
end
最初のコメントを投稿しよう!