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まぁ当然来る筈もなく、尾行班改め攻撃班がどんどん近づいてくるだけ。
鬼気迫る。
強行突破しようにも、今の彼等には隙が見えない!!
詰まれましたッ☆テヘリンコ
「な、なにしてるの?」
俺が手を猫にし、頬に当てて可愛いポーズを取っていると、隣の女の子が怪しい物に捧げる様な視線を送ってきた。
「テヘリンコ☆」
「…………」
だから、そんな冷めた目で見ないでおくれ。
これから更に大変なことになるのだから、もっと暖かい目で見ておくれ。
「ねぇ、鶴来君って……」
「ん?」
「もしかして頭おかしい?」
素で傷ついた。
ガラスの心。ピュアハートが大きな音、擬音で表現するとしたらドンガラガッシャーンと音を立て割れた。
だが否定はしない。
今はそれよりも、奴等……。
「あれ?」
奴等は既に教室迄辿り着いていて、何故だか教室の扉で硬直していた。
まさか、俺は時を止めたのか?
素晴らしい力を手に入れてしまったようだ。
「き、貴様!」
「ん?」
と、もう制御出来ない程に脳が暴走していると攻撃班Aが殺気(笑)の籠もった目で俺を睨み付けてきた。
しかし、不思議と俺には余裕がある。
恐らくあらゆる栄養不足からくるものだと思うが。
「人質を取るとは卑怯な!!」
人質…と…な?
あぁ、このオナゴか。
くるしゅうない、ちこうよれ。
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