02:桜なのか櫻なのか

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  まぁ当然来る筈もなく、尾行班改め攻撃班がどんどん近づいてくるだけ。   鬼気迫る。   強行突破しようにも、今の彼等には隙が見えない!!   詰まれましたッ☆テヘリンコ   「な、なにしてるの?」   俺が手を猫にし、頬に当てて可愛いポーズを取っていると、隣の女の子が怪しい物に捧げる様な視線を送ってきた。   「テヘリンコ☆」   「…………」   だから、そんな冷めた目で見ないでおくれ。   これから更に大変なことになるのだから、もっと暖かい目で見ておくれ。   「ねぇ、鶴来君って……」   「ん?」   「もしかして頭おかしい?」   素で傷ついた。   ガラスの心。ピュアハートが大きな音、擬音で表現するとしたらドンガラガッシャーンと音を立て割れた。                   だが否定はしない。   今はそれよりも、奴等……。   「あれ?」   奴等は既に教室迄辿り着いていて、何故だか教室の扉で硬直していた。   まさか、俺は時を止めたのか?   素晴らしい力を手に入れてしまったようだ。         「き、貴様!」   「ん?」 と、もう制御出来ない程に脳が暴走していると攻撃班Aが殺気(笑)の籠もった目で俺を睨み付けてきた。   しかし、不思議と俺には余裕がある。   恐らくあらゆる栄養不足からくるものだと思うが。   「人質を取るとは卑怯な!!」   人質…と…な?   あぁ、このオナゴか。   くるしゅうない、ちこうよれ。
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