02:桜なのか櫻なのか

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  なんにせよ、今!このタイミングで!! 櫻が人質として我が手中に有るのは都合の良い事だ。   羞恥心なんて本日、今を持って捨てます。   そして、私はネ申へと昇華する……。 ※空腹の為テンション思考共々異常を来しています。 「さあ、そこを通してもらおうか?」   俺は威風堂々と男二人にそう吐き捨てる。   男達は一瞬何か言いたげな顔をするが、渋々教室の扉へ続く道を開けた。   俺は満面の皮肉にも似た笑みを浮かべると、教室を後にした。 「櫻様に傷でも付けたら許さないからな!!」   負け犬の遠吠えが後方より聞こえる。   俺はまた悪代官よろしくほくそ笑んだ。   「鶴来君ってやっぱりおかしい人?」   隣を歩く櫻がそんな俺を見て、軽蔑する様な視線を送ってくるが、そんなの関係無かった。  
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