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「で、だ」
コホンと一つ咳を入れ、俺は対象人物へ向き直る。
「なにゆえ櫻……さんが俺の家に? どうしよう、話が全く繋がらない……!!」
「なんでだろうね? 多分、場の流れとか陰謀めいた何かなんじゃないかな?」
陰謀めいた……って、それを貴方が言いますか。
さて、状況を整理しよう。
ここは我が家。
ボロアパートで、部屋はトイレと風呂場を除くとここ一つしかない。
確か俺は、上履きと下履きという大きな犠牲を経て戦を終え、やっとの思いで帰宅した……んだよね? 帰ってこれたんだよね?
「で、だ」
俺は再び咳を入れると、櫻に視線を送る。
「なにゆえ貴方が我が家に?」
そして再びその疑問を投げ掛ける。
櫻は、しばし考え込むと思い出したようにその唇を震わせた。
「わ、わ、わ、私を食べるつつつもり!?」
クワネーヨ(´・ω・`)
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