02:桜なのか櫻なのか

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  「で、だ」   コホンと一つ咳を入れ、俺は対象人物へ向き直る。   「なにゆえ櫻……さんが俺の家に? どうしよう、話が全く繋がらない……!!」   「なんでだろうね? 多分、場の流れとか陰謀めいた何かなんじゃないかな?」     陰謀めいた……って、それを貴方が言いますか。   さて、状況を整理しよう。   ここは我が家。   ボロアパートで、部屋はトイレと風呂場を除くとここ一つしかない。   確か俺は、上履きと下履きという大きな犠牲を経て戦を終え、やっとの思いで帰宅した……んだよね? 帰ってこれたんだよね?           「で、だ」   俺は再び咳を入れると、櫻に視線を送る。   「なにゆえ貴方が我が家に?」   そして再びその疑問を投げ掛ける。   櫻は、しばし考え込むと思い出したようにその唇を震わせた。 「わ、わ、わ、私を食べるつつつもり!?」                     クワネーヨ(´・ω・`)  
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