03:一日〇〇と秘密

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  俺は玄関の扉を開け放ち、燦々と世界を照らす太陽の下へ身をさらした。   ついつい手を広げ、『空はなんて青いんだチクショー』なんて叫びながら空を眺めたくなっちまうぜ!!                   いや、なりませんけどね。               「空はなんて蒼いんだチクショー!!」       清々しい。   実に清々しい。   気が晴れたよ、全く。   世界に、包容されているのが分かる。 その温かさ、寛大さ、僕達人間は何処に忘れてきてしまったのだろうか。 あーあ、earth。 母なる大地、ありがとおおおお!!   いつも貴方は僕に大切なことを教えてくれるんだ。       俺は空と向き合ったまま、雰囲気的に考えて目を瞑った。   今俺は地球と一つになっt   「おはよう鶴来君、朝から絶好調だね?」   俺は無言でエアラジオ体操へと切り替えた。   そして一連の動作を終えると、我が家に帰宅した。       「ちょ!! なんで帰るの!?」   扉越しに悪魔がいる。   その事実が俺の思考をフル回転させる。               寧ろ、そんな事実よりも先程までの行動が余りにも羞恥!!   かの、『地球に生まれて良かったあああああ』をした方がまだマシなレヴェルだろう。   何が、『地球と一つになった』だよ。 頭おかしいんじゃないの? 否定はしない。       今ならきっと恥ずか死ねる。         「ねぇ、鶴来君!!」   「新聞は朝日って決まってますから」  「新聞の勧誘じゃないってば」           チッ。
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