序章×同じ夢

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チュンチュン…と、鳥の鳴き声が聞こえる。 仰向けで寝ていたのか、直ぐに視界に入ってきたのは、天井だった。 ボーッとした頭を少しずつ回転させ、枕元にある携帯を掴んで時間を確認する。 AM 6:38 (まだ7時前か…) “あの夢”だったからか、妙に目が覚めてしまった。 ノロノロと上体を起こすと、軽く伸びをして欠伸を1つ。 (また…あの夢、か…) これで3日連続。 同じ夢を見ることは早々ないことだ。 なのに、既に3日連続で同じ夢を見ている。 同じ場所から始まり、同じ場所で終わる夢。 何かあるのかと不思議に思いながらも、朝の準備を始める。 結局は単なる夢。 直ぐに忘れ、また普通に1日を過ごす。 それが、ありきたりな普通の日常なんだ。 .
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