1章×ありきたりな日常

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俺の名前は岡里 雪那(オカサト セツナ) 高校2年の17歳。 俺は、いつも同じ毎日に飽々していた。 いつもと同じ様に学校へ行き いつもと同じ様に授業を受ける。 そして―― 「……………」 朝、自分の机を見下ろしながら眉間に皺を寄せる。 机の上には水浸しの雑巾が山の様に置いてあり、机の中にはカッターの刃が見える。 思わずため息を吐いた。 ―――いつもと同じ様な、イジメ。 毎日毎日。 毎回毎回。 いい加減、気が滅入る。 ちらりと後ろを見れば、恐らくイジメの主犯であるだろうクラスメイトと取り巻き4人。 俺を見ながら指差して笑ってやがる。 .
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