チーム

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実業高校 水産実業高校(水高) 四月 新入生が通る校門。 そこに一人、自転車にまたがり立ち止まる男がいる。 山上信吾。 身長はそんなに高くなく、162ぐらい。 髪は短く、逆立っている。 「ついに来たなー。」 古い校舎を眺めた後また、自転車を漕ぎ始めた。 これが伝説へと繋がった瞬間だった。 ―最初の授業も終り、グランドに向かう。 「ふぁ~。授業退屈だな。そっちはどうだった?裕一。」 ―栗山裕一(くりやまゆういち)一 身長は、信吾より高い。 体は、細身。 髪はボサついている。 こいつは、中学校では二年の後半からエースピッチャーだ。 「あぁ。同じ感じ。」 二人とも、高校には野球をやりにきたようなものなので、授業に興味は無いようだ。 二人の目がグランドに向かう。 ―決意― 目には決意がみなぎっていた。 ―変わってやる。― あの弱い自分から。 二人はそう誓った。
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