チーム

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「ゴメン、ゴメン。そんなコワイ顔すんなよ。自己紹介よろしく。」 間を少し取った。 「・・・はい。岩沢中(いわざわちゅう)から来ました。山上信吾です。ファーストをやっていました。希望はサードです。」 ―自分を変えるために、引退した後も裕一と一緒に練習を続けた。 ポジションもサードをやってみたかった。 「その身長でファーストだったのかよ。」 「あぁ?」 となりのデカい奴が喧嘩を売ってきた。 しばらく睨みあった。 空気を悟ってあいつが言葉をはなった。 「はいはい。喧嘩はそこまで。最後は君。」 「はい。龍崎中から来ました。犬飼拳です。希望はファーストです。」 龍崎中? あの県大会常連のチームのやつが、なぜ水高に? 「よし。全員終わったな。俺はキャプテンの大久保道長(おおくぼみちなが)だ。それじゃぁ、さっそく外周行くぞー。」 やはりあいつがキャプテンか。 それより・・・犬飼、一生気が合わないと思う。
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