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誰もが予想しなかった展開に直貴は動揺したが、心を整理して直貴は反論した。
「俺がいなきゃ来年このチームはどうなるんと思ってんだ!また最下位だぞ!」
「やってみないとわからないだろう。」
「何をしたって無理さ。チームは俺が必要なハズだ!」
「まだわからないかっ!?」
球団社長は怒鳴った。直貴の態度に腹が立っていた。
「君の今年の素行はなんだ!罪のない相手の選手に意味もなく球当てて、チームメイトにはあたり、チームの道具を破壊し。チームに必要?むしろチームのガンだよ!佐野を始め多くの選手が更改で『平沢をトレードに出してくれ』って要求してきたよ!」
「上等だ、俺もこんなビリチームにはうんざりだよ。出してくれよ!」
「そうしたさ。だがな、西原クンを故意に負傷させた君を欲しがる球団はどうやらないようだ。無償トレードも検討したが、それでも無理だった。」
「ちくしょ~、ああわかったよ!もう野球なんかやめてやるよ。ガンで悪かったな、あんたも監督さんもせいせいするだろ!」
「ああ、だが、元司は今日、引責辞任が決まったよ。君のせいでもあるんだ。お前の顔なんかもう見たくない!!早く帰れ!」
そう言われると、直貴はドアを蹴り付け、足早に出ていった。
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