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この日もロッカールームでは正捕手佐野とピッチングコーチの怒号が飛んだ。それを直貴はそれを無視して黙って球場をあとにした。
清水監督は今回の死球も当たり前のことのように捉えていたが実は違った。西原将志はもともと横浜の正捕手だったが、右肩を故障してここ二年は指名打者での出場だった。その右肩に直貴の150キロの球が当たった。何が起こったかは想像出来ると思う。
西原は全治一か月の重傷を負った。ポストシーズンには当然出場出来ず、野球日本王者決定戦で横浜は全敗に終わった。
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