始まり

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あたしには大嫌いな友達がいだ。いつも自分を基準にじぶんより「上の位の人間」「下の位の人間」とあからさまにたいどがちがっていた子がいた。あたしは勿論「下」の人間。言われたい放題。いじめまではいかなかったけれどその意味不明な同級生の優劣には嫌悪感とむなしさがあった。でもなにもいえないあたし。何か反発してハブにされるのがいやだったからニコニコしていた。でもため息はよく顧問に注意されていた気がする。今でも完全には消化できていない。でも中学生の友人かんけいなんてある意味綱渡りてきなところがあるとは今も思っている。言葉は悪いが味方とか敵とか無意識にそれぞれ皆友達をわけている気がする。極端な言い方かもしれないけれど。当初はあたしはそれに疲れきっていた。
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