彼女は鬱病

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一週間前、オレは彼女の自殺を止めた。 それ以来彼女はここで遠くを眺めている。 彼女がここに来るようになって、オレは昼寝どころではなくなった。 彼女が、いつまた変な気を起こすか分からないからだ。 そういう訳で、オレの注意は常に彼女に注がれた。 肩にかかるか、かからないかの栗色の髪の毛。オレより少し低めの身長。いつも交差させている足。 オレの中の好奇心が徐々に膨張していった。
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