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「…シンデレラは王子様と幸せに暮らしました。オシマイ。」
陽菜がパタッと絵本を閉じると幸太はスースーと寝息をたてていた。
「もうっ、せっかく頑張って読んであげたのに聞いてないし。」
キッチンからはトントントンと、ママの包丁の心地よいリズムが聞こえる。
「ママ~、幸太寝ちゃった。」
「うーん、ご飯出来たら起こすからいいよ。お腹にタオルだけかけておいて。」
「ハーイ。」
気持ち良さそうに眠る幸太にタオルをかけて、次は何を読もうかと、絵本が並ぶ棚を眺める。
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