一途過ぎる女

2/7
前へ
/32ページ
次へ
マユミは彼氏のアッくんと付き合って1ヶ月。とても幸せな日々を過ごしていた。 マユミはメールの返事が遅いというだけで 「今何してるの?どこにいるの?」 と電話をしたり、少し束縛しすぎの気もするが、まだ付き合って1ヶ月ならそんなもんだろう。 アッくんの方もマユミの束縛を嫌がっている様子はなかった。 ある日、マユミは友人のミズキに話しかけてきた。ミズキはまたいつもののろけ話かと思っていたら違うようだ。 マユミ「昨日さぁアッくんの携帯見てたのね。そしたらさぁ、アッくんアイカっていう女とメールしてんだけどぉ…。」 ミズキ「でもさぁメールしてるから浮気とは限らんやん?」 マユミ「ハートだらけやったし…。『いっぱいLove②しようね』とか書いてた…。」 ミズキ「…それって確定やん!アッくん本人に言うしかなくね?」 マユミ「でも勝手にメール見ちゃったし…」 ミズキ「でも言わなきゃどうしようもないやん?」 マユミ「…がんばって言ってみる。」 そんな会話をした数日後。マユミはアッくんにアイカという女の事をたずねた。 アイカはアッくんの元カノでマユミの前に3年付き合っていたらしい。別れてからしばらく音信不通になったが最近偶然再会したとのこと。 アッくんはアイカと再会してやっぱりアイカの事を好きだと思ったが、マユミのことも好きだから言い出せずにいたようだ。 アイカはアッくんがマユミと付き合っていることは知っていて「ゆっくり選べばいいよ」と言っていたらしい。
/32ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1968人が本棚に入れています
本棚に追加