-Artical-

最悪なﾄﾞﾗｲﾌﾞ

ある日、またﾄﾞﾗｲﾌﾞに誘ってくれた。夜に会う約束をした。

仕事から帰って来て、急いで着替えて…今日はmoussyのﾊﾟｰｶにDIESELのﾃﾞﾆﾑにｸﾛｴのﾊﾞｯｸﾞ。
ﾒｲｸも少し直して。

時計を見た。
(うわ、やばい!)

もう約束の時間になりそうだった。

慌てて家を出た。

しばらく歩いて周りを見渡す。

!!!
(あっﾜｰｹﾞﾝだっけ?ｺﾞﾙﾌﾜｺﾞﾝ見っけ!)

助手席の窓をﾉｯｸしてみた。

ｺﾝｺﾝ

(あ、こっち見た!笑ってる。)

ﾄﾞｱを開けてすぐ話かけてきた。

雄史「お疲れ～。」
ﾘｶ「お疲れ。」

ｱﾀｼもそう言って車に乗った。
彼を一瞬見た。

(今日は髪しばってるんだ。)
そんな事を思っていた。

そして車が走り出して、しばしﾄﾞﾗｲﾌﾞ。

少し走ると雄史ｸﾝが、あるCDを聴かせてくれた。

～♪

ﾘｶ「これ結構ｲｲね。」

雄史「だろ?これReggaeだよ。」

(でた!Reggae…)

ﾘ「あ、そーなの?こーゆーのがReggaeなんだ。」

雄「そうそう。これあげるよ!俺が作ったMIXで悪いけど。」

ﾘ「え、ｲｲの?家帰ったら聴くかも。ｲﾔ聴かないかも。笑」

(…素直に聴くって言えないｱﾀｼ。最悪。)

雄「てか、聴けよ。笑」