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あの日、かなり感じ悪い帰り方しちゃったな。
気まずい。
あの日以来、連絡出来ずにいる。
アタシは、ぼんやりとした心地良い明るさの間接照明が点いている部屋のソファに膝を抱えて座り、考え込んでいた。
雄史クン、地元帰ってしまう。
(なんでアタシあんな動揺しちゃったんだろ。恥ずかし。)
純粋に帰っちゃうって聞いて、ショックだった。
なんで?
友達だから?
わかんない…。
スキ?
気になってんのは間違いない。
なにが悲しくて、これから離れてく人をスキになるんだって話だし。
しばらく膝の上におでこを置いて顔を埋めて考えた。
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