719人が本棚に入れています
本棚に追加
ロジャー「……そうか。じゃあ、早く」
チャキッ
剣を構えた。
ロジャー「早くオマエを殺して全部終わらせないと――――。」
だって。彼はそんな事絶対に望まない。
わかる。決して口にはしなかったけれど。
彼も神を憎んでいたはずだから。
ロジャー「お……おおおおおおおおおおおおっ!!!」
全開。すべてのチカラを開放。剣に宿るミカエルのよくわからないチカラ。
ジョージ「これほどか…一つのデータにこれほどのチカラが宿るのだな……。いいや。外の世界とてその気になれば1人で世界を滅ぼす事も出来る、か。」
悲しそうな表情で神は身構えた。
アラン「これは…私の出番などないのかもな。」
ミカエル「そう、ここまでです。アナタは彼を簡単には止める事はできない。ボクにも予想外でした。これほどだとは思っていなかった。」
余裕たっぷりのミカエル。
だが、
『残念だ。ミカエルよ。オマエは大きな勘違いをしている。』
そう、神は悲しそうな表情で言い放った。
ドンッ
地面が縮むかの様な錯覚。
それほどに早く、かつて無いほどの力を溜め込んだ剣を抱え、
オレは神に斬り込んだ。
プツン
ズシャアッ
あれ?
その途中。急にカラダからチカラが抜けそのまま地面に落ちた。
ジョージ「わけないのだよ。この程度のバグが相手なら。いや、実際にはバグを理解するには、か。」
ナニ、言ってルかワかんネェっテ。
ジョージ「ラファエルとの戦いは時間稼ぎだ。このバグに対抗するための、な。無論そちらの竜の子も。」
ミカエル「そんな――バカ……な。一瞬で……こんな一瞬で彼を『デリート』するなんて……。」
アラン「デリート……?なんだ?なんなのだ……なぜロジャーは動かないのだ………!!ミ、ミカエル!!」
ミカエル「………………………彼は『死』にました。二度と動く事は……無いんです………。」
死ンだ…………?ウソ。
ウわ、アランすゲぇ表情。
アッ……ダメダ。
モウナニモカンガエラレナ
ブツッ
最初のコメントを投稿しよう!