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冥王「いいだろう。どうやらオマエより私の力の方が劣っているようだ。消されてはかなわん。」
リオン「あぁ。だろうな。わかってんじゃん。頼むぜ。」
オレは冥王に歩み寄った。
リオン「そんじゃ、どっちにしろもう会えないだろうから。楽しかったぜ。久々に大暴れできて。じゃあな!」
冥王「ぬぅん!」
ブンッ
なんだかカラダを一度バラバラにして少しずつ別の所で再構築されていくような感じ。
ただ、時間はそんなにかからなかった。
着いた先はぐちゃぐちゃの空間にぽつんとある部屋。
なんか驚いているガキとジジイと鱗のついたオッサンが立ってる。
肝心の勇者サマはと言えば――――あらら、床に倒れてやんの。
どうやら間に合わなかったか。
ミカエル「アナ――タは。魔王リオン……ですか?」
あら、オレってば結構有名人。
アラン「信じられん。なぜこの空間に?いや、アナタは死んだはずでは――」
いや、コイツら誰?しらねーんだけど。
ぺちぺち
ロジャーの頬を叩く。
リオン「おーい。さっきからしらねー人ばっかに声かけられて気まずいんだけどー。起きろー。」
ジョージ「なるほど。冥王が裏切ったか、いや、リオンの力には叶わぬとしって脅された、か?阿呆ではないはずだからな。」
――なんかぶつぶつ言ってるジジイもいるし。
つーかあれが神か?
リオン「オマエが神?意外にジジイだな。」
ジャキッ
剣を構える。
ジョージ「いかにも。それで、何の用かな。」
リオン「ロジャーをどうした?なんで動かねぇ?」
ジョージ「死んだからだ。他に質問は?」
さらっと。
言いやがったコイツ。
リオン「そっか。もう生き返れねぇんだよな。」
ジョージ「その通りだ。それで?君はどうするのか。今ならまだ戻してやらんでもないが。」
リオン「やれやれ。世話の焼けるヤツ。」
オレは集めまくった珠の中から自分の珠を取り出した。
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