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ロジャーの胸に押し当てる。
なんでたくさん集めた珠を使わなかったかはわからない。
ただ、これしか方法が無い気がしただけだ。
すっ、と。珠はロジャーの中に入っていった。
ロジャー「リオン殿………………。」
目が、覚めた。
ミカエルも、アランも。
そして神も信じられないといった表情。
そりゃそうだ。死んだ人間は普通生き返らない。
けど、神を倒すまでは死ぬわけにはいかない。
そう、思い出させてくれた人がいた。
ロジャー「オレは、死なない!!ジョージ・K・トーマス……お前を倒して、この世界を終わらせる!!」
感じてる。
勇者の力。
バチィン
電撃を剣に宿す。
ドォンッ
魔族の力。
地獄の雷を更に宿す。
ミカエル「くっ!はぁぁぁぁぁっ!!」
ミカエルのウィルスとしての力。さっきとは違う。
限界まで注がれてる。
神は―――――
ジョージ「バカな――わからん。わからんわからん!なぜだ?自分は助かるというのに――何故そんなに簡単に自分の命を手放せるんだ……!!」
いい感じにパニクってる。
なんのこといってんのかわからない。
『気にすんな。意外とあっけないなぁ。あのジジイ。パニクり過ぎだぜ。ほら、やっちまおうぜ!』
どこからか声が聞こえた。
しかし姿は無い。
ざくっ
事の終わりはあっけなく。
神の心臓をオレの剣が貫いた。
ジョージ「あっ………わか…らない……。なんでだ……リ…オンよ……。」
リオン?なんでその名が―――
あ。
なんで気付かなかった?
さっきまでオレが倒れていた場所。
倒れている見覚えのある人物。
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