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ロジャー「うおおお、くらえ魔王の手下!」
違う、誤解だ!仮にそうでもその言い方は不自然だ!!
ガキィン
ロジャーは剣を振り下ろしたがドラゴンの鋼の様な皮膚はそれを通さない。
キシャアアアッ
お返しにドラゴンのツメがロジャーを襲った。
ロジャーの安っぽい鎧は無残にも引き裂かれ、血が吹き出した。
ロジャー「がはっ…」
…おーい、弱すぎだろ…。
リオン「仕方がない。俺がやろう、ロジャー。君は私の袋からやくそうを使うんだ。」
ロジャー「ぐっ…面目ない。」
ホントにな。
ドラゴンは口から強烈なブレスを吐いてきた!
けっ、なめられたもんだな。この程度…
リオン「ふんっ!」
俺が一太刀剣を振るうとブレスはあっさり消え去った。
ロジャー「おお…!」
ドラゴンもこれには驚いた様子。すぐさま間合いを詰める俺に気付かないほどに。
リオン「はっ!」
ズバッ
俺はドラゴンの腕を一本切り落とした。
これで逃げていくだろう。いくら低級な魔物とはいえ力の差は思い知るはず。無駄な殺生はごめんだ。
しかしドラゴンは残った腕を振り下ろしてきた!
リオン「…なに!?」
ガキィン
すんでのところで受けとめた。なんだコイツ。バカなのか?
切り落とした腕からは大量の血液が流れていた。
…なぜそこまで戦う?これは…何かありそうだ。
リオン「イヤル!」
俺は魔物の声を聞く呪文、イヤルを唱えた。
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