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ロジャー「リ……オン殿?」
神の事なんてほっぽりだしてオレは彼の元へ駆け出した。
ロジャー「なんで……どうして………!!」
ミカエル「わかりません。突然現れて……。アナタを蘇生させると…いえ、アナタに命を分け与えると、糸が切れたように亡くなられて………。」
アラン「本当になんのためらいもなく、あっさりと…。信じられん光景だった。」
ロジャー「アナタはウソつきだ。勇者は勇気があれば何度でも蘇るなどと…なんという……詭弁。」
『うるせーな。お前は細かいトコ気にするよな。』
でも聞こえる。彼の声が。
『それよりどうだ?はじめての自分の意志、いや、夢っつったらおかしいか。神を倒せて。嬉しいか?』
いつもと変わらぬ、明るい口調。
ポタッ
あぁ、オレは泣き虫だ。結局また、泣いてる。
ロジャー「アナタのせいで、どうもスッキリしませんね。」
ジジッ
あぁ、世界が消えかけている。
『たぁーっ、それだよ。やっぱ生意気なヤツ。言いたかったんだけどさ、オレのほうがオマエより何百歳も年上なんだぜ?もうちっと敬えよな。』
ロジャー「相棒にそんな気を使った態度はとれません。そうでしょう。リオン………。」
ザザッ ジッ ザッザザッ
『ついに呼び捨てか…かぁ~でもま、なんだな……………悪くねぇな。』
ノイズが酷くなる。
世界が崩れていく。
そんな、この世の終わりのまっただ中で。
ロジャー「ふふ、はは…ははははっ。」
『ぷっ、ははははは……。』
俺たちは、笑っていた。
ジッ
ザッザザッ
ザッジッジジッ
ザーーーー―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――プツン
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