ドラゴンの棲む山

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イヤルの効果でだんだんドラゴンの声が響いてくる。            「…のれ……の子だけ……は……わ……んぞ……ンゲ…め…」                    ん?なんだ?そういえばドラゴンはずっと同じ方向を向いているような…               「おのれ…この子達だけは…渡さんぞ、ニンゲンどもめ…!」                    この子達…?なるほど。             ドラゴンの奥にはよく見るといくつかの卵が集まった巣が見えた。                  そのためにここに来た人間を襲っていたのか…。              それなのに能無し勇者は心優しき母竜を俺の手下だと勘違いして…                  「ワタシハ…守るッ!この子達ヲッ!!」                 …悲しいが今の俺は勇者の仲間という身。殺すしかないのか。                    俺は竜の首をはねるために飛び上がった。                 そして竜の心に直接語り掛けた。
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