719人が本棚に入れています
本棚に追加
イヤルの効果でだんだんドラゴンの声が響いてくる。
「…のれ……の子だけ……は……わ……んぞ……ンゲ…め…」
ん?なんだ?そういえばドラゴンはずっと同じ方向を向いているような…
「おのれ…この子達だけは…渡さんぞ、ニンゲンどもめ…!」
この子達…?なるほど。
ドラゴンの奥にはよく見るといくつかの卵が集まった巣が見えた。
そのためにここに来た人間を襲っていたのか…。
それなのに能無し勇者は心優しき母竜を俺の手下だと勘違いして…
「ワタシハ…守るッ!この子達ヲッ!!」
…悲しいが今の俺は勇者の仲間という身。殺すしかないのか。
俺は竜の首をはねるために飛び上がった。
そして竜の心に直接語り掛けた。
最初のコメントを投稿しよう!