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竜はこの安心した空気を察したのか失った腕をかばいながらどこかに飛び去っていった。
よかったな…どうやらこの勇者、まったくの阿呆ではなさそうだ。
リオン「さぁ、山を降りよう。ロジャー。」
ロジャー「すみません、リオン殿。俺の勘違いでこんな事に…」
リオン「構わんよ。失敗は誰にでもある。気を落とすな。」
ロジャー「リオン殿…」
うーん…どうやら俺は魔王として口のうまさに関しては歴代でもトップクラスかもしれん。
ロジャー「次はラグランドより西、アレッタの塔に凶悪な魔物が住み着いていると聞きます。そこに向かいましょう!」
リオン「ああ、次こそは魔王へと繋がる手がかりになるといいな。」
アレッタ…あれ?聞いたことあるぞ?
確かあそこの塔には本当に俺の手下が…(汗)
…やべぇ~なぁ~。どうしようか。いくらなんでも手下斬る訳には…
苦悩の旅は続く。
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