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俺の作戦はこうだ。まず、王の目の前で勇者をボコボコにし、王に俺が強いことを見せ付け、信頼を得る。
そしてわざと勇者の攻撃を食らってやり、勇者の顔も立てる。そして勇者と友情が芽生え一緒に旅に…みたいな流れだ。
ロジャー「さあ、どっからでもかかってこい!」
…コイツは。レベル1のくせにどっからこの自信がでてくるんだよ。
ロジャー「こないならこっちからいくぞ!うおおお!!」
ガキィン
俺は勇者の一撃を受けとめた。
…軽ッ。やるきあんの?
ロジャー「うおおおおお!ていっ!やあっ!とおっ!」
…動きも遅いし力もないし重心の置き方もまるでなってない。
コイツ本当に勇者の資格ねぇ~…
こんなヤツがほんとに強くなるのかよ。
俺はじれったくなって勇者の剣を捌き腹に一発蹴りを入れた。
すると勇者は壁まで吹き飛んでいった。人間ってもろっ…
ロジャー「ぐぅ…」
ラグナ王「おお、おぬし強いな!名はなんという?」
リオン「リオンでございます、閣下。」
その時勇者が立ち上がり俺に襲い掛かってきた。
ロジャー「うおおおおお!」
仕方ない、これを食らっておくか。
ザシュッ
リオン「ほう、不意打ちとはいえ私に一撃いれるとは。なるほど王が一目置いただけはある。」
一度言ってみたかったんだコレ。
ロジャー「当たり前だ!俺は勇者だぞ!」
いや、わざと食らってやったんだよ?調子に乗らないで。
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