旅立ちの朝

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「お父さんっ!お父さんっ!! ビスタの港に着いたよー!!」   リュイは大声で叫びながら勢い良く部屋に入った。   「そうか港に着いたか! 村に戻るのはほぼ2年ぶりだ…。 リュイはまだ小さかったから村の ことを覚えていまい。 ではいくか! 忘れ物をするなよっ。」   パパスは荷物をまとめ先に出ていってしまった。   リュイも慌てて自分の物を布にくるみパパスの後を追った。   船長と話しているパパスに追い付くと   「忘れ物は無いな? タンスの中も調べたか?」   そう言われてリュイはハッとした 。   「あっ!ごめんなさいっ。 ちょっと見てくる!!」   そして直ぐに部屋に戻ると、 タンスの中に忘れていた薬草を 腰に下げている小さな道具袋に 詰め込んだ。
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