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外観は、洋風な作りのこじんまりしたと一軒家で、大きなビルに挟まれるように建っている。入り口らしき所の扉の上には開けたら鳴る仕組みの鈴が付けられているようだった。
扉の横には、木で作られた看板のようなものが建っていた。
そこには
-あなたの願いを叶えましょう-
と、書かれている。
由紀は、願いを叶える、と言うところに一瞬反応した。
明らかに怪しいけど、もしかしたら、容姿についてどうにかなるのではないかと期待して。
由紀は、自転車を邪魔にならないところに停めて看板の横にある窓から、中を覗く。
けれども、中は暗くて、何も見えそうにない。
それが怪しさを一層引き立てた。
由紀は、扉の前に戻ってきて、扉の取っ手に手を掛けるが、少しの顔をしかめて、手を引っ込めた。
それから、少しの間、中に入らずに扉の前でうろうろと、行ったり来たりを繰り返していたが、もう一度扉の前に立ち、目を閉じて、一度大きく息を吸い込んだ。
吸い込んだ息を吐き出すと、目をパチッと開き、意を決したように再度扉の取っ手に手を掛けた。
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