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次にミキに逢ったのは、5日ぶりだった。
何だか、いつもより楽しそうに微笑んでいた。
「どうかしたか?」
「なんか良い事でも、あったか?」と、俺は聞いた。
街外れのピアノ教室に送って行く途中の事だった。
ミキは、嬉しそうに笑いながら、
「今日、ピアノ教室は17時で終るから、その後、妹を迎えに行こう!」
「今日、逢わせる!って事になってるから」
いきなりであった。
別にたいして驚く事では無いのだが、なぜか緊張していた。
この前、言ってた事だが、こんなにも早く…。
何故なのかは解らないが、緊張していた。
「妹は、どんな子なんだろ?」
「なんの話しをすれば…」
「ミキは、俺の事をなんて言ったんだろう…」
とか、くだらない事を一生懸命に考え、頭の中が、グチャグチャになっていた。
あっと言う間に時間は過ぎて行った。
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