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「陛下、時間がありません」女性のブレイズが言った。どうやら彼女がリーダーのようだ。
彼女が石のベッドの右側の壁の積み石の一つを軽く押すと、ベッドのある区画が丸ごと動き、隠された通路が現れた。
「ここは閉じない方が良さそうだな。反対側から開ける方法が無いからな」
皇帝とブレイズたちは通路を通して暗闇の中へと消えていく。
レインが彼らについていこうとすると、さっきから離れて様子を見ていた若いブレイズ(確かボーラスと呼ばれていた)が声をかけてきた。
「お前は運がいい。邪魔だけはするなよ」
それだけ言うと彼は通路を通って皇帝たちの後を追っていった。
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