第1章 帝都下水道を脱出

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私をあばずれ呼ばわりしたこの男はダンマーだ。気味の悪い色の肌に紅く光る目。彼は私がもうすぐ番兵たちに殺され、ルマーレ湖に放り投げられると言った。 やがてダンマーの囚人の予言通り番兵らしき人間が現れた。 「ボーラス!扉を閉めておけ!」女性の声がした。 「了解です」次は若い男性の声だ。 「我が息子たちは…死んだのだな?」老人だ。 女性の声は彼の事を「陛下」と呼び、息子たちについて声を曇らせ、明言する事を避けた。
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