4番目の友だち

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「明奈、明奈…」 母親から起こされた 「う~ん、まだ6時前じゃん……もう少し寝かしといてよ」 「何言ってるの、里美さんが…」 「里美…?里美がどうしたの?」 「里美さんがね、電話口で泣いているのよ」 「里美が泣いてる?」 「早く出てあげて」 「わかった」 明奈はあわててガウンを羽織り 「里美、アキナだよ。どうしたの」 「…ママが……夜中に…倒れて……危篤…なんだ……」 「えっ、おばさんが…。とにかくすぐ行くから。 病院はどこ?…わかった、すぐ行くからね」 明奈は制服に着替え、鞄をもって 「お母さん、学校に遅刻するかもしれないって連絡しといて」 と言い捨て家を飛び出した。
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