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「明奈、明奈…」
母親から起こされた
「う~ん、まだ6時前じゃん……もう少し寝かしといてよ」
「何言ってるの、里美さんが…」
「里美…?里美がどうしたの?」
「里美さんがね、電話口で泣いているのよ」
「里美が泣いてる?」
「早く出てあげて」
「わかった」
明奈はあわててガウンを羽織り
「里美、アキナだよ。どうしたの」
「…ママが……夜中に…倒れて……危篤…なんだ……」
「えっ、おばさんが…。とにかくすぐ行くから。
病院はどこ?…わかった、すぐ行くからね」
明奈は制服に着替え、鞄をもって
「お母さん、学校に遅刻するかもしれないって連絡しといて」
と言い捨て家を飛び出した。
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