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✉手紙✉
宛名のない手紙
読みきれないほど増えたね
なのに手に取れば誰に宛てて書いたか一目で分かる
あの日にはもう戻れないのに
ひとつ一つの言葉が鮮やかに胸に滲みるから読み終えずにしまい込む
歩いてきた場所を振り返れば
もうあの頃なんて忘れているのにね
懐かしさだけが心の片隅に残っている
輝いた思い出だけがそっとしまわれている
大切だった過去が私を強くさせる
宛名のない手紙は
私自身に宛てられた勇気のカケラ
そして今日の私を照らすヒカリ
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