序章

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彼女の名は田宮里紗(たみやりさ)。 才色兼備の彼女は友だちも多くクラスの中心にいつもいる人だ。 僕は彼女に最もかけ離れている存在の一人だと思う。 ちなみに僕は普段無口で誰ともなかなか話さない。 でも、話しかけられればちゃんと受け答えするし、友だちもいない訳ではない。 ただ……人と付き合うのが面倒なのだ。 そうこうと考えを巡らすうちに前を歩いていた彼女が止まった。 今まで気にしていなかったが、周りを見渡すと、ここは屋上であった。
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