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高杉の意見は 第二の奇兵隊にも断られ、次々に諸隊に断られました。
「ちっ…腰抜け野郎どもが…」
高杉は最後に 20人足らずの 力士隊というところに行きました。
その隊の隊長は 伊藤俊輔といって、高杉の一の子分でした。
「なあ 俊輔…お前なら分かってくれるよな? 立ちあがろうぜ 今!!幕府を倒すんだ!!なあ!!」
伊藤は言います。
「しかし20人じゃ…相手4千人だろ…?」
「ちげーよ、その20人を増やしてくんだ…そしていずれは 長州藩全体で 幕府をやんだよ!!」
しかし高杉の必死の訴えも届かず。
「部下たちには妻も子供もいる…年老いた父母を抱える隊員だっているんだ… だから立てねぇよ…」
高杉は 少し考えて
言いました。
「明日…功山寺にて挙兵する!!気持があったなら…来てくれ」
それでも伊藤は 了承しなかった。
「じゃあな」
高杉はそう言い、その場を去った。
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