兄の涙、母の涙…

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次の日、起きてみると私たちの上に毛布がかけてあった。 兄たちと母の姿を探しても、どこにもいなかった。 私は仕方なくみんなを起こして朝ご飯を作った。 みんな眠そうに瞼を擦りながら起きてきた。 一番下の双子は母がいないのがわかると泣き出してしまった。 一番泣きたいのは私だった。 けれど私は双子を落ち着かせることしか出来なかった。 みんながご飯を食べ終わったのを見計らって、私は弟に兄弟を任せて兄たちと母を探しに出掛けた。
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