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桂先輩も居ないし
帰りたいけど・・・・どこが出口か分からないし
このままクリスマスが終わっちゃったら・・・・
「どうしよう・・っ」
今日一回も会ってない
プレゼントだって・・・・
私はギュッとドレスを握りしめた
「・・・・・亜紀?」
頭上から聞こえた私を呼ぶ声
・・・・・この声って
「・・やっぱりな」
「・・桂、先輩?」
おそるおそる顔をあげると
そこには会いたかった桂先輩の姿
桂先輩もスーツを着ていて
いつも横に流している前髪をあげていて
いつもより更にカッコ良い
私は思わずポーとなってしまった
───グイ
「きゃっ・・・」
いきなり腕を引っ張られ
先輩にジッと見られた
「・・・何その格好」
眉をしかめ言う先輩
あ・・・っ
私ドレス着てたんだっけ・・
「・・・・に・・似合わないですよね!今着替えてきます・・」
そう言って私は部屋に戻ろうとした
・・分かってるもん
似合わないなんて自分が一番分かってる
でも
何でかすごく悲しい・・・・
「むかつくんだけど」
「・・・・・・へ?んんっ・・!」
耳元でそう呟いたと思ったらいきなりキスをされた
「・・・・っ・・ん・・」
皆が見てるって分かってるのに
抵抗できない自分が居る
「っは・・・・はぁ・・」
唇がゆっくり離れた
必死で息をする私とは違い
余裕そうな桂先輩
っ・・・悔しい・・
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