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彼は言葉の訛が独特の男の子だ。
いつもMDを聞いていて、目が合えば無意識に微笑んでいる自分がいる。
MDを聞いているから先生に呼ばれても気がつかない。
そんな彼に目で合図する。
そんな日々が幸せだった。
だけど彼と直接関わらない事。
それだけは私の中で唯一の約束事だった。
だって私はいじめの対象。
その他に理由はない。
小・中と、ずっと9年間いじめられている。
「異端」な存在だからだ。
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