それまでの私

4/33

30人が本棚に入れています
本棚に追加
/73ページ
彼は言葉の訛が独特の男の子だ。 いつもMDを聞いていて、目が合えば無意識に微笑んでいる自分がいる。 MDを聞いているから先生に呼ばれても気がつかない。 そんな彼に目で合図する。 そんな日々が幸せだった。 だけど彼と直接関わらない事。 それだけは私の中で唯一の約束事だった。 だって私はいじめの対象。 その他に理由はない。 小・中と、ずっと9年間いじめられている。 「異端」な存在だからだ。
/73ページ

最初のコメントを投稿しよう!

30人が本棚に入れています
本棚に追加