夫の場合
2/2
読書設定
目次
前へ
/
7ページ
次へ
『うん…うん、分かってるよ。日付が変わる前には帰るから。うん。』 夫の昭義は妻からの電話に苛立っていた。 「こんな忙しい時に電話なんてしてくるな。」 とは言わなかった。これ以上の厄介ごとは嫌だったからだ。 ごく普通の企業に勤め、ごく普通の給料を得て、 幸せでも不幸せでもない家に帰る。 これでいいのか。 妻との溝も深まるばかり。子供の顔なんてここ最近まともに見ていない。 そう、昭義は苛立っていた。
/
7ページ
最初のコメントを投稿しよう!
5人が本棚に入れています
本棚に追加
広告非表示!エブリスタEXはこちら>>
前ページへ
次ページへ
スターで応援
14(あなた 0)
小さく
文字
15
大きく
狭く
行間
1.8
広く
白
黒
クリーム
ゴシック体
明朝体
まとめてページ表示
指定なし
5ページ表示
10ページ表示
15ページ表示
ページコメント表示
ページスタンプ表示
最後に読んだページを自動で保存
最初のコメントを投稿しよう!