~ プロローグ ~

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………俺は今、電車で移動中だ     クソッ余計なことしやがって                         「何か用?壱樹(カズキ) さん」     壱樹さんは親に捨てられた俺を拾ってくれた人だ   壱樹さんがいなかったら俺は死んでただろう     「あぁ、来たか。実はな、私が理事をしている学園に行ってもらう」   「はぁっ!?……嫌だよ」    「お前、そろそろ学校に行ったらどうだ?」   「ハッ、今更俺が学校に行って何するんだ?」   「お前……恋愛したことあるか?」   「は?」   「まぁ、大切な人を作れって事だ」   「っ…いらねぇよそんなのっ」   「…辛いんじゃないのか?」   「ッ……」   「お前にはもっと人と触れ合う事が必要だ。それにもう手続きはしてある」     ………んだよそれ…拒否権ねぇじゃん     「チッ……分かったよ」   「そうか!!じゃあ明日から入寮だ。荷物は送ってあるからな」   「ちょっ!!入寮って…………」   「ウチの学校は全寮制だからな」   「………」               ………最悪  
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