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「あくまでも、抵抗の意志を見せるか…致し方ない、実力行使に出る!」
「?」
僕が何を言っているのかと後ろを振り向いた時だった。
「えっ!!?」
遥か後方に居たはずの風紀委員が、僕の目の前に居たのだ。
しかも、その風紀委員は女だったのだ。しかも、かなりの美女。
「むん!」
風紀委員は僕の肩を持ち、足を払って投げ飛ばした。
「うわぁっ!!」
僕は背中から地面に落ちる。
「スバル!?このっ…」
恭介は僕が投げ飛ばされたのを見て、振り返り風紀委員に突進していた。
「あまいっ!」
風紀委員は恭介の手を取り、そのまま一本背負いを決めた。
「恭介…!?」
恭介は成績は低い分、運動神経がよく、ケンカもとてつもなく強いのに!?その恭介が負けた!?一瞬で…?
見ると、彩が風紀委員に取り押さえられていた。
†
「さて、私は風紀委員の権限でお前達に処罰を下すことが出来るが…何か申し開きはあるか?」
「いや、まあ、何つーか…」
と、恭介が言葉を詰まらせている。
「まさか、見回りが黒鉄先輩なんて…」
「知ってるの?」
「あんたね…有名よ、“鬼の風紀委員”黒鉄 梓(くろがね あずさ)先輩」
「鬼の風紀委員…」
何ともおっかない響きだ…
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