第1楽章:旋律 -メロディー-

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「あくまでも、抵抗の意志を見せるか…致し方ない、実力行使に出る!」 「?」 僕が何を言っているのかと後ろを振り向いた時だった。 「えっ!!?」 遥か後方に居たはずの風紀委員が、僕の目の前に居たのだ。 しかも、その風紀委員は女だったのだ。しかも、かなりの美女。 「むん!」 風紀委員は僕の肩を持ち、足を払って投げ飛ばした。 「うわぁっ!!」 僕は背中から地面に落ちる。 「スバル!?このっ…」 恭介は僕が投げ飛ばされたのを見て、振り返り風紀委員に突進していた。 「あまいっ!」 風紀委員は恭介の手を取り、そのまま一本背負いを決めた。 「恭介…!?」 恭介は成績は低い分、運動神経がよく、ケンカもとてつもなく強いのに!?その恭介が負けた!?一瞬で…? 見ると、彩が風紀委員に取り押さえられていた。 † 「さて、私は風紀委員の権限でお前達に処罰を下すことが出来るが…何か申し開きはあるか?」 「いや、まあ、何つーか…」 と、恭介が言葉を詰まらせている。 「まさか、見回りが黒鉄先輩なんて…」 「知ってるの?」 「あんたね…有名よ、“鬼の風紀委員”黒鉄 梓(くろがね あずさ)先輩」 「鬼の風紀委員…」 何ともおっかない響きだ…
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