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「伊達と付き合って無用な争いに巻き込まれたり、あらぬ疑いをかけられたりするのもバカらしいだろう?」
心底頭に来た。
「僕たちが誰と友達になって誰と行動しようと、あなたには関係のないことだ!」
一気にまくし立て僕は鞄を持って大股にその場を去った。
「あ、ちょっと、スバル!」
彩が僕の後を追い掛けて来た。
振り返る事なくその場を去ったので黒鉄先輩が怒った顔をしているのか呆れた顔をしているのか、または全く別の顔をしているのかはわからなかった。
†
遅刻届けを提出して、教室についた僕たちは僕の机の周りに集まっていた。
「災難だったな~」
恭介は机にあごをべったり付けながら言った。
「……」
僕は、さっきのことでまだ頭に血が上っていて黙り込んでいた。
「ん?どうしたんだスバル?」
恭介は目ざとく僕の様子がいつもと違うことに気付く。
「さっきね、黒鉄先輩に伊達君のこと悪く言われて拗ねてるのよ。」
彩が変に脚色して恭介に説明する。
「違うから。」
そんな事言うと恭介が…
「スバル…やっぱり俺のこと愛してたんだな!!」
暴走する…
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